衣食住で、循環する暮らしを考える。

 

「給水アクションの普及」という共通のゴールを目指して始める、給水プラットフォームmymizuと浄水器など水に関するプロダクトを手がけるCleansui(クリンスイ)の合同ブログシリーズ。

第1弾は、都内のmymizu給水パートナーである、循環型ラボ「élab」にフォーカスします。

様々なステークホルダーやélabを訪れる人と共に食や暮らしにまつわる"研究開発"を行い、循環型社会の実現に向けてこれからの暮らしを考え実践する空間élab。

élabが行う人の行動や体験を通しての持続可能な仕組みづくりとは、つまりは「サステナビリティを暮らしに取り入れるってこういうこと!」と納得し、自分自身に馴染ませていくきっかけを提供するということ。
それはmymizuの「給水という行動を通して、サステナブルが当たり前な世界を目指す」というビジョンにも共通しているように感じます。

 
 
 

クリンスイウォーターを設置したmymizuスポット「élab」前編

photo / Norio Kidera
text / Hitomi Takano
edit / Akio Mitomi

東京・蔵前で、「循環する日常を選び実践するラボラトリー」をコンセプトに掲げる循環型ラボ「élab(エラボ)」。サーキュラーエコノミー(循環型経済)を目指し、カフェやワークショップなどを通して、衣食住の側面からこれからの持続可能な暮らし方を考え、実践、発信している。

この場所は、「サーキュラーエコノミーの変革は人から生まれる」を理念に、人と自然が共存する社会をデザインしてきた株式会社fogが手がける。自分たちも実践者でありたいという思い、またこれまでビジネスで培ったノウハウをもっと日常生活に落とし込んでいきたいという想いでオープン。2021年秋にオープンした。

 
 

élabには、クリンスイの業務用ウォーターサーバー「クリンスイウォーター」が設置されている。無料給水スポットが探せるアプリ「mymizu」パートナーのモニターとして、クリンスイウォーターを試したことがきっかけだ。

運営に携わる大垣多恵さんは、大学院でプラスチックに関する研究をしていたこともあり、もともと環境課題への意識も高い。「mymizuアプリは、学生時代から利用していたんです」そう話しながら、マイボトルに給水する。

「ボトルやタンクを交換する必要がないのは、とても便利。私たちスタッフはもちろん、ワークショップなどに参加するお客さまにもマイボトルの持参をお願いしていて、みなさん自由に給水されています。ウォーターサーバーがあるからこそ、残量を気にせずお客さまに利用を促すことができます」と大垣さん。


お客さまから「mymizuやっているんですね」と声をかけていただくこともあるそう。

「特に、若い世代の方からそういうワードが出てきます。つまり、給水スポットとしての機能だけでなく、コミュニティのひとつと認識されている証拠。mymizuが掲げている『コミュニティや文化を作っていく』ということが、本当に起きているんだなと実感しています」

élabは、「キッチンラボ」と「リビングラボ」の2つの機能で構成されている。キッチンラボでは、持続可能な原材料調達の実践として30㎞圏内のオーガニック農家から食材を仕入れ、調理・提供方法を研究し、これからの食のあり方を考える料理を提供。プラントベースのメニューや焼き菓子などが楽しめるほか、国産薬草茶や梅干しなどの量り売りも行う。リビングラボでは、循環や自然との共生、環境問題などをテーマにした古書やプロダクトの販売、循環を切り口にしたワークショップや勉強会を開催している。

例えば、「地域の資源探索」をテーマに、蔵前にある素材としての資源について地域の方々と一緒に考える勉強会。再生型蒸溜所で未利用可能食材を使用したクラフトジンの生産を行う「エシカル・スピリッツ」やbean to barチョコレートを製造する「ダンデライオン・チョコーレート」の工場見学も実施し、地域の価値ある未利用素材を仕入れてキッチンラボのメニュー開発に活用するなど、近くの店舗間の循環の輪が広がっているという。

その他にも、勉強会では物販でも取り扱っている竹歯ブラシなどを作る⽇本発サステイナブルブランド「MiYO Organic」の方に“素材”という視点で語ってもらったり、隣の墨田区にある老舗ガラス瓶メーカー「大川硝子工業所」の方にガラス瓶の価値や活用方法という“習慣”の視点で語ってもらったり。有識者の話を聞き、知ることは、循環を日常生活に取り入れるヒントにもなっている。

毎回満席になるほど人気の金継ぎ教室をはじめ、ワークショップも充実している。服作ったりお直しを行う縫い物ユニット「桜三丁目」を招いてのリペアワークショップでは、ダメージをリペアしたり、長く着られるようにデザインに手を加えてアップグレードしたりしている。「中古テントの生地を使うなど、アイデアも素敵なんです」と大垣さん。

店先に置いている「子供服の交換箱」は、サイズアウトした子供服を交換し合えるシステムで、利用者も多いのだそう。

大垣さんは、この場所は「メディア的な機能を果たしている」と話す。

ここを訪れるのは地域の方だけでなく、「詳しくはわからないけどインスタを見て気になって」「こういう情報が得られる拠点を探していた」と遠方から足を運ぶ方も多い。

「今はいろいろと試行錯誤しながら実践するなかで、蔵前という街で得た知見や情報をアーカイブしているところ。それをもとに、違う街、場所でそれぞれに合った形に応用してもらえたら、もっと暮らしが楽しく持続可能なものになるはず。ここで培った知見をもっと外へ発信していきたいと思っています」

後編に続く・・・

 

élab

東京都台東区鳥越2-2-7 
https://elabtorigoe.tokyo

info@elabtorigoe.tokyo 


同店で使用している製品/クリンスイウォーター
・クリンスイの浄水フィルターを内蔵した業務用ウォーターサーバー。
・ボトルを使わず、水道水から浄水を作り、いつでも冷水、温水を使うことができます。https://www.cleansui.com/cleansuiwater/

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