mymizuアプリの縁の下の力持ち Virtual Adventuresチームをご紹介!

 

みなさんがアプリ上から投稿する給水スポット。投稿された後、スポットの情報が英語に訳されたり、アプリに掲載されるとき、誰がそれをしてくれたのか気になったことありませんか?

今回は、mymizuの給水スポットが世界中20万箇所以上に拡大していった中で、縁の下の力持ちとしてmymizuアプリを支えてきたVirtual Adventurersチームについてご紹介します。

 
 
 
 
 

なぜVirtual Adventurersが生まれたの?

まず、前提として、mymizuでは使い捨てペットボトルに頼らず、給水やマイボトルの利用が当たり前の世界を実現することを目指して活動しています。そのためには、外出先で給水できる場所が不可欠です。水飲み場の数を増やすことは一つのアプローチですが、mymizuでは給水機を新たに設置することよりも、既存の水飲み場をアプリに反映させたり、お店に「給水パートナー」として参加してもらったりするなど、既存の施設をアプリに掲載することで有効に活用するアプローチを取っています。

これにより、給水インフラを普及させるために必要な時間と資源をできるだけ抑え、給水が当たり前の世界をより早く実現できればと考えています。

膨大な数の給水スポットデータを管理する方法として、クラウドソーシング(crowd sourcing)をとっています。

クラウドソーシングとは、不特定多数の人の寄与に募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツ(例:給水スポットの情報)を取得するプロセスのことを指します(注1)。大きなデータベースを作るにあたり、一つの仕事を細分化することで複数のボランティアが作業できるようにすること。ウィキペディアがその代表的な例です。

この方法を取る背景には、mymizuが大切にする「共創」(co-creation)の精神があります。

その共創の具体的な例として、ユーザーがアプリに携わる方法のひとつが、アプリにまだ載っていない公共の給水スポットの投稿。

そしてVirtual Adventurers(以下VA)チームがそのクラウドソーシングによって投稿された情報を給水スポットとして確認し、アプリに掲載しているのです。

活動しているVAチームのメンバーは、全員ボランティア!フルタイムの仕事をする傍らmymizuで活動してくれています。

 
 
 

では、具体的にVirtual Adventurersとは?

Virtual Adventurers(通称VA)は、直訳すると「仮想の冒険者」、つまり「オンライン探検隊」。mymizuユーザーのみなさんが投稿してくださる給水スポットの位置情報や写真が正しいか確認し、アプリ上に掲載するかを判断するのがVAチームです。また、より多くの人に活用いただけるよう、日本語で投稿された内容を英語に訳したり、英語で投稿された内容を日本語に訳しています!mymizuアプリを2019年にローンチしてから投稿された公共の水飲み場(アプリに青色のピンとして表示されている給水スポット)の一つ一つがこのVAチームによって確認と翻訳されています!

現役で動いているVAチームのメンバーは5人。連絡は全てオンラインで行われています。

 
 
 

VAチームにはどんな人がいるの?

では、そんなVAはどのような人たちなのでしょうか?

今回はVAチームリーダーのTomとチームメンバーのBuynaに、mymizu VAメンバーとしての経験を聞いてみました。

 

mymizuに入ったきっかけは?

 
about us

VAチームリーダーのTom

Tom:VAとしてmymizuに入ったのは2021年ごろ。もともと妻がmymizuの手伝いをしていたんだけど、その頃はまだコロナ禍で自分はポーランドから来日できなかったんだ。VAは離れていてもできるから、自分がmymizuに携われる唯一の方法としてこの活動を始めたよ。

 
 
about us

VAチームのBuyna

Buyna: 私は結構Instagramを使うんだけど、そこでmymizuを見つけたのが最初の出会い。その後友達がたまたまmymizuでボランティアしているのを知って、自分も2021年に関わりはじめたんだ。

投稿されるスポットに何か傾向はある?

Tom:もちろん日本国内の投稿が一番多いけれど、海外に関しては時期によって投稿される地域が違う。一時期はヨーロッパからの投稿が多かったし、別の時期はオーストラリアからいっぱい来た。最近はほとんどアメリカからだよ。なぜそうなるのかはよく分からないけど、インフルエンサーやメディアに紹介されたりしているのかも。

Buyna:時期的には夏は本当にが多い。投稿数が1日100件を超えることもあるかな。あと、ユーザーが旅行に行くと旅先で投稿してくれているみたい。毎日オフィスに通っていたら通る道は同じだけど、新しいところに行くことで新しい給水スポットも発見するのかな。

給水スポットの確認で難しいと感じることは?

Tom: 一番難しいのは提出された位置情報が正しくない場合。時には探偵のように投稿された写真の背景をじっくり見て、Google Mapsの衛生写真を拡大して確認しなければならない。他のVAメンバーに相談して、それでも位置情報が確認できないと残念ながらアプリに載せないという判断を下すこともあるよ。

Buyna:Tomと同じ。私たちは現地にいって確認することはできないから、使えるのはオンライン上のツールのみ。だから写真があると作業がしやすい。VAの作業は簡単そうに聞こえるし、理想は1つのスポットに1、2分かけることなんだけど、時間がかかることもしばしば。

VAとして活動し続けるモチベーションは?

Tom: mymizuのようなムーブメントの一員でいられること自体がモチベーションかな。自分自身もユーザーの1人だから、自分が投稿したスポットを自分で承認できるのも楽しいよ。

Buyna:やっぱりmymizuに関わりたいという思いが1番のモチベーション。環境問題という大きな問題に対して行動している団体で貢献できるのはとても嬉しい。給水スポットの数が増えていくのはとてもワクワクするし、給水マップがピンで埋まっているのを見るのもすごく楽しい。

 
 
refill

Kanak(VAメンバー)が華麗にシュートを決め、下の報には”0 spots pending”(未確認スポット数0箇所)の文字が!

 
 
photoshop

よく見ると「待所0km」が隠れているかも…!

 
 
photoshop

お互いの顔をフォトショップしながら楽しんだり!

 
 

このような画像をメンバー間で作ることでも、確認作業へのモチベーションを高めています💪

mymizuアプリユーザーに伝えたいことは?

Tom:2点あって、1点目はアップロードする写真で遊んでほしいと言うこと。自分のマイボトルを写真にうつすのもウェルカム。2点目は、投稿画面にあるコメント欄には色々書いてねということかな。

Buyna:うーん...一番伝えたいのは感謝かな。

日本国内外からスポットを投稿してくれる人、全員ありがとう。スポットを投稿しないという選択肢もある中で、生活の2,3分を割いて投稿してくれるのだから。ぜひこれからもスポットを投稿してください... 情報が間違っていてもなんとかします!笑

 

 

いかがでしたか?

普段アプリを利用しているだけでは知られにくいですが、mymizuには必要不可欠な存在であるVAチーム。

次にmymizuスポットを投稿する際は、ぜひVAチームのことを少し思い出してみてくださいね!

また、mymizuではVAメンバーを随時募集しております。VAとして参加したい!と思っていただいた方がいらっしゃれば、ぜひこちらのフォームよりボランティア登録を行ってください!


注1:参照サイト:クラウドソーシング - Wikipedia

注2:mymizuは給水スポットの情報をクラウドソーシングにより提供しており、水質などの安全性保証はできないため、mymizuに掲載されているスポットで給水するかどうかは個人の判断にしています。それでも、やっぱりなるべく正確な情報を掲載することが大切だと思っているので、VAチームは掲載情報の正確性と実在の確認に努めています。また、最新のアプリ更新で、給水スポットについてのフィードバックも提出できるようになり、無くなったスポットや、位置が違ったスポットについて皆さんに通知いただけるようになりました!

 
Hinako Sugiyama