UPCYCLE JAPAN:アップサイクルによる持続可能な社会の実現を目指して
mymizu Blog Series「給水からはじまるストーリー」
当シリーズではmymizuの給水パートナーの方々をご紹介しています。どんなお店や人が、何をきっかけに、どんな想いを持って給水パートナーになってサステナビリティに取り組んでいるのでしょうか。新たな発見を見つけに行きましょう!
神奈川県茅ヶ崎にお店を構えるUPCYCLE JAPAN本店は、アップサイクルを通じて社会問題の解決を目指すアップサイクル専門ショップです。
「アップサイクルを通して経済を止めずに地球を良くしていきたい」
そう語るのは、UPCYCLE Japan代表の西村まさゆきさん。UPCYCLE JAPANは、不要になったモノに新たな価値を与え、持続可能な選択肢の創出を目指すアップサイクリスト集団です。
最近よく聞く様になった「アップサイクル」ですが、「リサイクル」と何が違うの?と考える方も多くいるかもしれません。
リサイクルは、回収したゴミを粉砕したりして再資源化を行いゴミを削減する取り組みです。しかし、再資源化をするためには、大きなエネルギーが必要になるというデメリットが指摘されています。
また、リサイクルの中には、プラスチックを焼却して発電するサーマルリサイクルという方法もありますが、資源が循環していないため必ずしも環境に優しいというわけではありません。
それに対して、アップサイクルは「回収したゴミや資材の形を大幅に変えずに斬新なアイデアで作り替えるモノづくりの新たな方法論」だと西村さんは語ってくれました。
そんな西村さんが使われなくなった資材のアップサイクルを始めたのは、18歳のとき。
大工の見習いとして居酒屋の内装工事をしていた西村さんは、捨てられる木の端材を見てもったいないと感じていました。そこで、その端材を使ってティッシュボックスを作ったところ、居酒屋の店主の方がとても喜んでくれたそうです。
「捨てられたかもしれない物を使って人を喜ばせることができることに感動しました」と語ってくれた西村さん。
この原体験から10年後、木のごみをアップサイクルする家具工房「Peace Craft」を設立。
そして、2017年にアップサイクルという概念を世界に広めていきたいと考え、全国の仲間達と共にUPCYCLE JAPANを立ち上げました。
ペットボトルを買わなくて済む世の中にするためにmymizuに協力したい!
西村さんは、以前からマイボトルを持ち歩いていましたが、「マイボトルを持ち歩く時に水がなくなるから、外出中に水を給水できたらいいのに、、、」と感じていたそうです。
そんな時にmymizuの存在を知り、UPCYCLE JAPAN本店の開店を機に給水パートナーとして登録していただきました。
mymizuの給水パートナーとして登録したことがお客さんとの話のきっかけにもなるそうです。
レジの横にあるmymizuのステッカーを見たお客さんが
「これ何ですか?」と興味を持ってくれたり、「mymizu知っています!」と反応してくれると西村さんは語ってくれました。
アップサイクルされたユニークな商品たち
UPCYCLE JAPANで扱われているのは、ユニークなアップサイクル商品ばかり。また、商品は、アップサイクルされているだけでなく、西村さんがデザイン性が優れていると感じたものばかりです。
ここではそんなサステナブルなモノづくりを実現している商品をいくつか紹介していきます。
どの商品も魅力的で、ゴミをアップサイクルして作られたとはとても信じられません。
経済活動を通した持続可能性の実現を目指す
西村さんは、アップサイクルの魅力を「物を販売して消費の行動をお客様にしていただきながら、ゴミを減らして社会貢献ができるところ」だと語ってくれました。
経済を止めずに地球の環境を良くすることで、環境だけでなく経済の持続可能性も実現するアップサイクルは、SDGsの考え方にも通じていますね。
サーキュラーエコノミー(循環型の経済システム)を実現するためにアップサイクルという概念は絶対欠かせない
現在アップサイクルに取り組むのは、中小企業や個人が多いそうですが、西村さんは、今後アップサイクルという概念を大企業やアパレル企業に浸透させていきたいという志を持っています。
「大きな企業がアップサイクルを取り入れれば社会は変わっていく。そうすればサーキュラーエコノミーが当たり前の社会になっていく。」
こう語る西村さんは、企業が製造から廃棄まで作る責任を持ってモノづくりに取り組む社会を実現したいそうです。
アップサイクルされた商品が当たり前に売られるようになれば、私たちも環境問題の解決に日々のお買い物で貢献できるようになりますね。
消費者として私たち一人一人にできること
また、西村さんに私たち一人一人が消費者としてできることについても聞いてみました。
西村さんは、物を買うときに本当に必要な物なのか考えてみることが重要だと話してくれました。
「長期的に想像してみて、近い将来捨ててしまうことにならないかを考えてみる」
ゴミの問題や環境問題を考えたときに、商品を買うかどうか自分自身で判断する必要がありますね。
また、物を買う必要があるときは、ぜひアップサイクルされた商品を選んで欲しいそうです。
「今はきちんとアップサイクルされた商品があるので、買い物をするときの選択肢の一つにアップサイクルを頭に置いてほしい。どうせ買うんだったらゴミでできたものを選んでほしい」
サステナブルなモノづくりをしている企業から商品を買うことで、その企業をサポートすることにも繋がりますね。
最新号のテーマは、「海のゴミ問題」
アップサイクルを通じてこの問題をどう解決していけるかをテーマに様々なアップサイクルの事例が紹介されています。
また、私たち一人一人が海のゴミ問題の解決にどうやってアクションしていけるかということもわかりやすく説明されています。
ぜひ、こちらから「UPCYCLE」をご覧ください
「今後もアップサイクルを通じて環境問題の解決に貢献をしていきたい」
そんな使命感を胸に西村さんは、持続可能な社会を目指してアップサイクルの魅力を発信しています。
<編集後記>
「経済を止めずに地球を良くしていく」という西村さんの言葉が印象的でした。サーキュラーエコノミーの実現のためには、アップサイクルに取り組む企業がもっと増えていってほしいですね。
また、企業の作る責任だけでなく、私たち消費者の買う責任についても考える機会となりました。普段のショッピングでもアップサイクルされた商品を買うことで持続可能な社会の実現に貢献してみてはいかがでしょうか?
飲み水を無料で提供できるのであれば、
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【ライター紹介:HIRAKU】
イギリスの大学で環境社会学を学ぶ大学院生。埼玉県の山の中に生まれ、自然豊かなニュージーランドで高校生活を送りました。そんなこともあって、登山とマウンテンバイクとロッククライミングが趣味のアウトドア人間です。mymizuの活動を通してもっとたくさんの人がback to natureできる世界を実現していきたいです。