OCEAN HEROES:101人の学生がコラボレーションの力で起こす、気候変動に対するイノベーションとアクション !
“私たちの源である海は現在危機に瀕しています。喫緊のアクションが求められている中、青い地球を守るために私たちは何ができるのでしょうか”
この問いに引き付けられた、たくさんの次世代リーダーがいます。
mymizuではそんな高校生・大学生を対象としたオンラインプログラム「mymizu OCEAN HEROES プログラム : 今だからこそできるアクション・イノベーションを起こそう!」を全4回にわたり開催しました。
気候変動問題に取り組むプロから海の現状を学び、仲間と共に課題解決に取り組んだ学生たちは、何を感じ、どのような一歩を踏み出したのでしょうか?そして、次世代リーダーの育成に向けて私たちはどのようなアプローチを採ることが可能なのでしょうか?
目次
・mymizu OCEAN HEROES プログラムで得られる学びと繋がり
・学生が生み出したアクションプランの数々!
・これから共にアクションを起こす仲間をつくる
mymizu OCEAN HEROES プログラムで得られる学びと繋がり
今回のイベントでは、学びのインプットとアウトプットの両方を一度に経験することができるイベントコンテンツを用意するため、「LEARN、INSPIRATION、ACTION」という3部構成にて実施しました。
○ SESSION 1: LEARN
海、気候変動、私たちの関係性を知り、より身近なものであることを再認識し、私たちの生活がいかに気候変動とかかわって、同時に改善していくポテンシャルに溢れていることに気づくセッション。ここではmymizuメンバーのKanaeがエデュケーターとなり、海洋汚染と気候変動、そして私たち人間という個々の点を繋ぎ合わせ、お互いがどのように関わり合っているのかを学びました。
○ SESSION 2: INSPIRATION
mymizuアンバサダーの二木あいさん(フリーダイビングギネス世界記録保持者の水族表現家・環境省「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト」アンバサダー)や、一ノ瀬メイさん(元水泳パラリンピアン・環境アクティビスト)をゲストスピーカーとして迎えました。お二人には環境保護に取り組む背景や現在までの歩みをお話いただき、学生にとって多くの学びに繋がる時間となりました。
第1回では、二木あいさんに登壇いただきました。あいさんの考え方や生き方に触れて、参加者からは他者に影響を与えようとする前にまずは自分を大切にすることや関心を持ったものに挑戦してみることの大切さを学んだという声が多く寄せられました。
第2、3、4回では一ノ瀬メイさんをお迎えしました。メイさんが水泳や環境保護に力を尽くす原動力やライフストーリーを聞いて多くの参加者が刺激を受け、少しずつでも自分の考えや想いを発信するための具体的な方法やコツなどについて積極的に質問があがっていました。周囲の人を巻き込んでまずは行動を起こしてみる姿勢を学び、メイさんは同年代の学生にとってロールモデルとなったようです。
○ SESSION 3: ACTION
最後に、今後のアクションにつなげるための参加型ワークショップ・アイディアソンを実施しました。参加者はSESSION 1、2での学びをもとに「自分が今すぐ始められるアクション」を考え、お互いにアクションプランを共有しました。その後、グループワークを通してさらに具体的な内容へと仕上げ、OCEAN HEROES キャンバスに書き込んでいきました。
仲間と対話を重ねて日々の生活に目を向けることで、世界規模の課題である気候危機を自分ごととして捉え、身近な行動変革に繋げる機会を設けることができました。
学生が生み出したアクションプランの数々!
イベントでのグループワークを通して、現実の環境課題に向き合った具体的なアクションプランがたくさん生まれました!素敵なアイデアの中から3つの例をご紹介します!
例1. マイボトルの普及について
チャレンジ:どうしたらマイボトルを”普及”することができるか?
解決策アイデア:ペットボトルの値上げ、マイボトルの無料配布など
課題点:(ボトルを)つくるときのエネルギー、持続可能な企業の選定
例2. 海洋問題の啓発について
チャレンジ:どうしたら海洋問題についてみんなに知ってもらえるか
解決策アイデア:キャンプ活動、ボランティア活動(ゴミ集め量バトル)など
例3. 若者と高齢者の交流を生む情報発信について
チャレンジ:どうしたらみんなの興味を自然に惹きつけてアクションに結び付けられるか?
解決策アイデア:若い人からお年寄りまですべての世代に共有するため、ラジオ体操や公園クリーンを実施するなど
このように、チームメンバーは初対面にもかかわらず、とても多様で興味深いプランがたくさん生まれていました!こうしたアイデアは各グループから参加者全員に向けて発表され、お互いの学びや考えを共有しました。
さらにこの発表の場では、他の参加者からコメントやスタンプを通じて「参加したい!協力したい!」という気持ちを表明できる場としてデザインしました。これにより、提案されたアクションプランを実現する際に協力者を求めやすくなると考えています!
こうしたアクティビティは、すべてオンラインツール「Miro」を使用して実施しました。このテンプレートはすべて、mymizuとAQ株式会社のメンバーが協働して制作したものです!参加者一人一人が書き込み可能なページを全員で共有することで、対面で一緒に作業しているような感覚でコミュニケーションをとり、他者の意見やアイデアからも学びを得られる場となりました。
このアイデア溢れる素晴らしいページを作成したのは、AQのEikoとMichi。二人は実際にファシリテーターとしてイベントにも参加しました。高校生や大学生が真剣に環境問題と向き合い、独自の視点から解決策のアイデアを考える様子が印象的だったとのこと。そして、参加者一人一人の中にある情熱が、同じ想いを持つ仲間と出会って語り合うことで、より大きくなり、具体的な行動になっていくことを実感したと語ってくれました。
またmymizu OCEAN HEROES プログラムは、Bye Bye Plastic Bags Tokyo、Fridays For Future Japan、Japan Youth Platform For Sustainability (JYPS) 、Blue Earth High School の4団体がイベントパートナーとなって開催されました!
各団体のコミュニティにてイベント情報を共有していただき、様々な場で活躍する学生を募ることができました。すでに環境問題に関心を持って行動している学生同士が出会い、繋がることができる機会となったようです。
仲間と共にこれから起こすアクション
イベントを終えて、参加した学生からは…
『知るだけでなく自分がなにをしていけばよいかを実際に考えて共有して、より具体的な案にしていくというプロセスを行うことができ、今後の自分の行動を意識することができて良かった』
『なんとなく海洋プラスチックごみが生態系に悪い影響を与えるという理解だったが、具体的な数字や被害状況などからより明確に問題意識を持つことができた』
『お話の中で気になった部分が人によって違ったし、他の人の意見を聞いて、自分にない視点を増やせたと思う』
『環境問題や社会問題に対して同じ熱量を持つ方たちと意見を交わすことができ、本当に有意義な時間を過ごすことができました』
など、様々な声が寄せられました。プログラム参加後、実際にサステナブルな生活へのモチベーションが高まったと答えた参加者は97%、海の保護・海洋ゴミ問題などに関して意識・知識が高まったと答えた参加者は95%と、多くの学生が変化を実感しています。また、オンラインだからこそ、日本各地さらには海外からも参加者が募り、同じ興味関心を持つ仲間と出会うことができる場となりました。
イベントを通じて構築された未来を担うリーダーたちのネットワークは、ここで終わってしまうわけではありません。今後もSlackを通じて情報共有をおこなったり、引き続きお互いの活動を応援し、共創する場となるきっかけづくりをしていきます。
その最初の試みとして「OCEAN HEROESの集い」を3月27日(日)に開催しました。異なる日程に参加していた卒業生同士が繋がる場となり、イベント後に挑戦していることの共有や情報交換をすることができました。
そして実は、OCEAN HEROESプログラムに参加した後、すでに具体的なアクションを起こしている学生がたくさんいます!このイベントを通じて繋がった仲間に都道府県を越えて会いに行った人や、海外の人と一緒にオンラインで社会環境問題について議論するコミュニティに参加し始めた人など、たくさんの参加者が新たな挑戦を始めている話を聞くことができ、私たち主催者はとても嬉しく感じました。
mymizuとしてはじめての試みであったOCEAN HEROES プログラム。全プログラムを通じて101名もの次世代リーダーと出会うことができました。今回構築された繋がりは、より多くの仲間と共に環境問題に立ち向かい地球を守るための新たなムーブメントのはじまりになるはずです!このような教育プログラムの実施に向けて今後もmymizuでは教育機関やコミュニティと共創し、より多くのユース世代の活躍を支えていきたいと考えています。
もし皆さんが、学生や身の回りのコミュニティを巻き込んで課題解決に取り組んでみたいと考えていたら、今回紹介した mymizu OCEAN HEROES プログラムの方法をぜひ活用してください!また、企業や団体としてmymizuと関わることに関心を寄せてくださった方は、こちらから詳細をご覧ください。皆さんと一緒に自然環境について考え、アクションを起こすことを楽しみにしています。
改めましてmymizu OCEAN HEROESプログラムにご協力いただいた皆さま、参加してくれた次世代リーダーの皆さん、素晴らしい共創の場に参加してくださりありがとうございました!
飲み水を無料で提供できるのであれば、
どのお店や施設でもmymizu給水パートナーに
登録できます!
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登録は3分以内でできます!
【ライター紹介:NATSUKI】
社会課題を解決することについて何でも興味が湧いてしまう大学4年生。お気に入りの時間は、近所の河川敷で一人でぼーっとしているとき。そんな環境で育ったため、都会で一人暮らしを始めてから、身近に自然に触れることができるありがたさに気付きました。「給水からはじまるストーリー」を通じて、給水パートナーの想いを広めて、人にも地球にもやさしい輪が広がることを願っています。